立憲民主党の菅直人氏が、日本維新の会に対し「ヒトラーを思い起こす」とTwitterに投稿し、当然維新は正式に抗議したが、立憲は無視し、菅氏は開き直っている。

 今日の産経新聞1面「産経抄」を全文紹介したい。

 

何かと人騒がせな御仁である。立憲民主党最高顧問の(かん)直人元首相が、各種世論調査で政党支持率が立民を上回る日本維新の会に投げつけた批判が、物議を醸している。まず、維新をナチス・ドイツのヒトラー総統に重ねてみせた。「混乱するドイツで政権を取った当時のヒットラーを思い起こす」。

維新は当然、「ヒトラーになぞらえて公党や私人を批判することは国際社会ではほとんど許容されない」(藤田文武幹事長)と反発する。立民に「誹謗(ひぼう)中傷を超えた侮辱」だと抗議文を提出し、菅氏にも撤回と謝罪を求めた。

ところが菅氏は謝罪を拒否し、今度は大阪で維新が一大勢力となった理由を説いた。「『役人天国』批判に低所得者層の(ひと)(たち)が共鳴し、支持を広げた」。菅氏が平成17年の衆院選(郵政選挙)での自民党の勝利について「一億総白痴化になっている」と言い放ったのを連想する。

 「人としての資質に問題がある。民意を所得にひもづけて許されるのか」。維新の松井一郎代表(大阪市長)が憤ったように、SNS上では「有権者を愚弄するな」などと大いに反感を買っている。とはいえ、これぐらいで反省する菅氏ではない。

 「(学生時代に)ゲバ棒を持った対立グループに取り囲まれたが、要求された自己批判は断固拒否した。今回の威信の脅しは私には通用しない」。菅氏は抗議を脅しへとする替え、勝ち誇っている。

 韓非子が描く「亡国の君主」が頭に浮かぶ。「過失をおかしながら忠臣のことばを聴きいれず、一人で自分の思ったとおりにしていると、名声を失って人の笑いものになっていく」。一方、立民の泉健太代表は菅氏の発言に関与しない考えを示した。立民には、元首相に諫言(かんげん)する忠臣すらいないらしい。

 

 立憲や菅氏に対し、判りやすい明快な答えである。

世の中、恥ずかしさを知らない人が時々いる。また、自分本意の価値観しか持てない菅直人氏のような人もいる。日本維新の会はしっかり筋を通して参りたい。

 河井克行氏の事件に関連し東京第六検察審査会は、35人の県議らに「起訴相当」と議決している。

 そもそも選挙における買収事件は、渡した側、もらった側がいて成立する事件である。一方だけが罰せられることは不公平である。

もらった側が検察からどんな誘導、誤導、シナリオ、ストーリーで事件が作られたか、世に明らかにしてほしいものである。

 民主国家、法治国家の根幹に関わることである。