日本では、自由民主党総裁選挙の話題が沸騰しているが、お隣ロシアでは、下院選挙が行われ、プーチン大統領率いる統一ロシアが圧勝している。

 北方領土では統一ロシアの比例代表の得票率が5割を超えたと報道されている。

これでプーチン大統領は2024年3月まで絶対安定政権として指導力を発揮することになる。

 このプーチン大統領と渡り合える自民党総裁候補は、討論会、記者会見等を通じて見る限り、外務大臣を経験している岸田文雄氏と河野太郎氏しかいないと思う。

 高市氏も野田氏も外交について深く関わってきた経験はない。外交は積み重ねであり、事実に沿った交渉が求められる。この点も現実的に考えなくてはならない。

 北方領土問題解決、日露平和条約はプーチン大統領の時でしか解決できない。日本でも賢明な頭づくりのリーダーを選ばなくてはならないとつくづく考える次第である。

 一方、ドイツは16年続いたメルケル首相が政界を引退する。安倍前総理の7年8カ月を長いという人がいるが、その倍以上の期間、ドイツを率いたメルケル首相も偉大なリーダーである。

 日本でも、安倍、菅両総理に変わる新しいリーダーが選ばれる。

 自由民主党党員の賢明な判断、自由民主党所属国会議員の真価が問われるところである。