自民党総裁選挙、高市早苗氏が立候補表明した。岸田氏に続く2人目である。当然、河野太郎氏も出てくるであろうし、野田聖子氏も立候補に意欲を燃やしている。石破茂氏はどうするのか見えてこないが、出るべきだと思うのだが。

 岸田、高市両氏は政策発表し、それぞれの立ち位置が伝わってくる。

 河野氏がどんな打ち出しをするのか、野田氏が立候補にこぎつけられるのか、この週末から来週にかけて、自民党担当メディア関係者は忙しい思いをすることだろう。

 議院内閣制の日本では、与党が政権を担い、政府をつくる。自由民主党総裁イコール内閣総理大臣である。

 私が見てきた自民党の国会議員は個性豊かで、時には愛国者で筋を通し、時には妥協、変節、さまざまな顔を見せる。多くは、俺が俺がの「我」の世界の人が多い。

 分かりやすく言うと、山賊、海賊の集まりと言ってよい。そして、数々の修羅場を経験し、政治家として成長していく。その過程の中で、最後は「人間力」の勝負になってくる。

 「高い志」「ブレない信念」が何よりも大事だ。そして「心豊かな人間味」があるかないかである。

 常に日頃から何かと若い人、後輩の面倒を見るとか、相談に乗るとか、いかに陰徳(いんとく)を積んでいるかがポイントになる。

 いつの時代にも通用する価値観である。外から静かに総裁選の成り行きを見て参りたい。