コロナ禍により1年遅れとなった東京オリンピックも最終日を迎えた。
マラソン男子、大迫傑選手が6位入賞した。35㎞過ぎに2人を抜き、前のグループ4人が見えてきたので、最後ドラマがつくられるのではと期待したが、38㎞地点から勢いは止まった。
しかし、3分の1の一流ランナーが途中棄権する過酷なレースで、スタートから先頭集団に入り、レースを引っ張った大迫選手の走りは、「見事」の一言に尽きる。
優勝したケニアのキプチョゲ選手は2連覇で、別格の存在だった。
レース後、万感の想いでインタビューに応える大迫選手の涙に日本中が感激したのではないか。
オリンピックで勝者、敗者、嬉し涙、悔し涙、いろいろな涙を見てきたが、読者の皆さんはどの涙に胸を打たれただろうか。
涙は人間の最高の表現だと私は想う。オリンピックに出場するだけでも凄い事である。その凄い人たちの涙は、ダイヤモンドよりもエメラルドよりも光輝くものである。
全ての選手に感動を有難うと拍手を送りたい。そして選手の皆さんは、インタビューでオリンピックが開かれた事に感謝していた。
オリンピック開催反対といいながら、テレビを見てTwitterで「感激した」とか「素晴らしい」とか言っている薄っぺらな政治家がいた。オリンピック選手の心に学べと想った次第だ。
スポーツの持つ大きな力、夢と希望、感動の数々に感謝したい。
3年後のパリ大会、また、新しい歴史がスタートしていく。