昨日2年振りに党首討論が行われた。テレビ中継され、夜のニュースでも扱われたので、読者の皆さんの中でもご覧になった方が多いことだろう。
結論から言えば、菅総理の圧勝である。
 「10月から11月にかけて国民すべてにコロナワクチン接種を終えることを実現したい」と明言した。
 オリンピック開催についても、57年前の東京オリンピック、東洋の魔女の例を出し、ご自身が高校生の時受けた感動、感激を披歴しながら「国民の命と安全を守れなければやらないのは当然だ」ときっぱり言いながら「世界が新型コロナという大きな国難に立ち向かい、団結して乗り越えられたことを日本から発信したい」と強い決意であった。
 立憲民主党の枝野代表が力んで質問していたが、空回りの感は否めない。
 共産党志位委員長は、頭からオリンピック反対なのだから話にならない。
 党首討論で一番のハイライトは、日本維新の会片山代表がオリンピックについて「オリパラについては、もう時間がほとんどありませんが、開催する都市というのは東京都なんですよ。開催する、開催都市というんですかね。どうもその東京都が余り出ない。総理が非常に矢面に立って、オリパラをどうするということで、例えば専門家会議との間のあれでいろいろと、まあ攻撃といったらあれですが、攻撃されていますよね。私は、本当はもっと東京都知事の小池さんが出なきゃ私はいかぬと思うんですよ。後方支援なんですよ、総理は。それが表に出ていっているんで、私はもっと、そこの連携がうまくいっているのかと思うんですが、いかがですか」と率直に尋ねた。
菅総理は「私が申し上げたいことを言っていただいて、大変うれしく思います。私は、そういう答弁をしても、責任は全部総理大臣だろうと、国会議論というのはほとんどそうなっています。総理大臣が判断。しかし、ご承知のとおり、今、片山代表からお話しいただいたのが筋道としてはそうだというふうに思います。ただ、私も逃げる気持ちはありませんし、そうした中で国会ではそういう議論になっていることを、私、私自身は大変残念だなというふうに思っています」と笑いを誘い、堂々たる答弁だった。
 質問をした片山代表も、答えた菅総理もやっぱり経験豊富な熟練した政治家であるとつくづく感じた。読者の皆さんの受け止めはいかがであろうか。
 通常国会も今日菅総理はG7サミットに出発し、14日帰国なので、実質2日である。
ここでどんな展開になって行くのかしっかりアンテナを立てて参りたい。