一昨日の産経新聞5面に「予算委議事録作成されず 3月18日の維新・鈴木氏発言」という見出し記事を見て、驚いた。
 正確を期すために、その時の参議院記録部がとった議事録(未定稿)を示したい。

「○鈴木宗男君
 最初に、山本委員長にお尋ねします。
 三月十日の本委員会で、田島麻衣子議員の質疑が中断したときに、小西洋之議員が田島議員に、うそでもいいから口頭で通告したと言えばいいという発言があります。
 これは問題ではないでしょうか。委員長の見解を伺います。
○委員長(山本順三君) 
 私は、その動画、それから音声、確認しておりませんので、コメントをすることはできません。
 委員長といたしましては、公正中立を旨として、ルールにのっとって、これからも、それからまた、これまでも含めてでありますけれども、円滑な委員会運営に努めてまいりたいというふうに思っております。
○鈴木宗男君
 また、三月十二日のこの本委員会で、武田大臣に森ゆうこ議員は、うそつき呼ばわりをしております。これは、青木理事とのやり取りの中でですね、あのとき、明確に言葉でも出ているし、動画にも出ておりますね。
 私は、こういうことは、国会法あるいは参議院規則、国会法の百十九条、参議院規則二百七条に触れると思いますけれども、委員長の見解はいかがでしょうか。(発言する者あり)
○委員長(山本順三君)
 よろしいですか。
 先ほど鈴木委員の方からの私に対しての質問でございますけれども、一言申し上げたいと思うのでありますけれども、この委員会は、お互い品位を重んじる審議をしていきたいというふうに思っておりますので、これからもそういった形で私ども委員会運営を進めていきたいと思いますので、その点はよろしくお願い申し上げたいと思います。
○鈴木宗男君
 委員長、まさに私が今言わんとしたことなんですよ。国会法百十九条では、無礼の言を用いるなということを書いているんです。二百七条でもですね、きちっと品位を重んじるということを書いているんですよ。
 私が言いたいのは、小西さんや森さんの発言は限度を超している、どう聞いていてもですね。だから私はそれを言っている。だから今の委員長の答弁で私は結構なんです。品位を重んじて公正公平な運営をする。これが、私は、今の委員長の判断で十分であります。
○委員長(山本順三君)
 それでは、鈴木宗男君、質問を続けてください。(発言する者あり)
 時間は止まっています。
 鈴木宗男君。
○鈴木宗男君
 先ほどの委員長の見解で私は了といたします。あくまでも国会は何を言ってもいい場所ではあるけれども礼儀はあるということ、品位を重んじるということ、この点をしっかり各委員は、私はこれは守っていく責任があるのではないかと、こう思っております。」

 議員には質問権があり、その質問は身体、人権、プライバシー以外は何を聞いてもよい事になっている。あわせて神聖なる国会であるから、自ずから品位が求められる。
 私は事実を述べたのであって、立憲民主党が「抵抗できない相手を批判するのは、問題だ」と言っているが、小西氏も森氏も予算委員として出席している場での私の質問である。
 国会議員が「嘘でもいいから口頭で質問通告したといえ」とそそのかす事は言語道断ではないか。委員会開会中での発言で、はっきり音声として残っており、今もユーチューブ等で流れている。
 「言い過ぎでした。間違った発言でした」と謝罪をするのが当然ではないか。その反省もなく、こういうすり替えのやり方を私は許さない。
 口汚なく総理や大臣に迫る人たちが国会で何を言っているか、読者の皆さんもよく考えて戴きたい。
 明日、参議院外交防衛委員会で質問に立つので、20日の当委員会が流会になったこともあわせて明らかにして参りたい。