自由民主党徳島県連は昨日、次期衆院選徳島1区で現職の後藤田正純氏を公認しないよう党本部に申し入れている。
 県連が現職の公認を辞めてくれという背景には、これまでの積もりつもったさまざまな経緯、出来事があってのことだろう。
 後藤田氏が初めて衆院選に出た時、私は自民党の選対委員長(当時は総務局長)で、後藤田正晴先生が「公認宜しく」と言って足を運んでくれたものである。徳島は自由民主党の圧倒的に強い地域である。
 自民党は時に激しく争っても、まとまれば一つになって目的、目標に向かって行く。この徳島での出来事も私から見れば一つの活力である。
 もともと後藤田氏は「我が道を行く」の政治家である。県連とは長く一線を画して来た経緯もある。
 選挙を控え、こうした綱引きが出来る自民党は、やはり圧倒的に強い政権与党であるとしみじみ思う次第だ。
 「五輪向け病床 知事ら難色 茨城『選手優先認められない』」という見出し記事がある(朝日新聞朝刊28面)。
 大井川茨城県知事に言いたい。オリンピックの競技会場誘致に動き、決まった以上、オリンピック開催に協力するのが義務ではないか。良いとこ取りの感覚に腹立たしさを覚える。
 「仮に県民か選手かの選択を迫られるような状況で、選手を優先することはなかなか認められない」と大井川知事は12日定例会見で述べたそうだ。「県民か選手か」とどうして分けるのか。誰もそんな選択は考えない。県民も選手も世界でたった一つの尊く重い命である。
「県民か選手か」とどうして二者択一的な話になるのか。こうした固定観念の官僚的頭作りには、断固異議を唱えたい。
 平和の祭典東京オリンピック・パラリンピックである。成功に向け日本中挙げて協力して行くのが責任である。