昨夜9時からのNHK「ニュースウオッチ9」の中で「ハンセン病元患者が語るコロナ禍の差別と偏見」を見て、改めてハンセン病患者が人間扱いされなかった事実を知る。
 「断種」や「子供を産ませない」など、「人」としての尊厳が一方的に停止させられるあってはならないことが行われた。
 20年前、熊本地方裁判所は「隔離を続けたことは、憲法違反」と国の責任を認める判決が出されたが、遅きに失したと言ってよい。
 このニュースを見ながらつくづく思ったのは、今のコロナ禍、我々は甘えているのではないか。
感染者が収束しないのは「外に出ないで下さい」と言っているのに外に出る。「外での飲食も少人数で黙食。大人数での飲食はいけません」と言われているのに無視する。当たり前のことを守ればよいものを逆行する行動、行為をしているのは身勝手ではないか。
 ハンセン病患者の筆舌に尽くしがたい人生を考える時、我々はわがまま、自己中心、何よりも責任と自覚が欠けているのではないか。
ハンセン病患者の苦しみ、痛みを今こそ心に留めるべきではないか。
「今は我慢しましょう」「この嵐が過ぎれば平安な日々が来るのです」「暫くは一人一人役割を果たしましょう」と訴えて参りたい。
 読者の皆さんにも心からお願いする次第である。