朝のテレビはもちろん新聞もバイデン大統領就任ニュースである。
 78歳で世界一影響力のある地位に就いたバイデン大統領は、世界の高齢化社会を象徴しているトップリーダーである。
 19日、バイデン大統領は地元デラウェア州ニューキャッスルで演説している。
 テレビから、「感傷的になって申し訳ない」と述べながら、涙を流しながら語りかけていた地元での送別の集会は、副大統領の時に亡くなった長男ボー・バイデン氏に関係する施設で、より胸にせまるものがあったのだろう。現に「この場で彼のことも紹介したかった」と言っている。
 バイデン大統領の人柄を見た思いである。
 集まった地元の支持者に「ワシントンへの旅がここから始まる。私たちには素晴らしい機会がある。この国は何でも可能だ」と話し、最後にデラウェア州を「誇りに誇りに誇りに思う」と締めくくっているが、バイデン大統領の強い故郷への、地元への想いが伝わってきた。
 選挙区を愛せない人が国家を愛せるわけがない。選挙民を大事にしない人が国民を大事にするわけがない。
 20年前、ムネオバッシングの時、「利益誘導」とよく言われたが、私は「選挙民を愛せないものが国民を愛せれるのか」「選挙区を愛せずして国を愛することが出来るのか」と鈴木宗男の信念として主張した。
 バイデン大統領が故郷デラウェア州の市民に感謝し、涙する姿は、政治家の最も尊く重いものだと感じながら、鈴木宗男も愛する足寄、北海道、そして沖縄に至るまで働いてきたが、何よりも私のライフワークである日露平和条約、北方領土問題解決に向け、活動していく。
 「何があっても諦めいない」愚直に生きた政治家がいたと、後(のち)に言われるように人一倍努力し、働いて参りたい。
 読者の皆さん、宜しくお願い致します。