一般社団法人尾崎行雄記念財団が行う政治関連分野書籍顕彰「咢堂(がくどう)ブックオブザイヤー2020」の選定で、昨年1月出版した私の「人生の地獄の乗り越え方」が演説部門大賞に選ばれたということで賞状が贈られてきた。
 金一封が出るわけではないが、政治の世界に身を置く者として、「憲政の神」とも「議会政治の父」とも言われる尾崎行雄先生は別格の存在であり、その記念財団からの称号と賞状であり、感激した。
 天国と地獄を経験した私だが、尾崎先生も権力闘争で起訴されたこともある。
 受賞を機に、尾崎先生の万分の一、いや何十万分の一、何百万分の一でも近づけるよう精進して参りたい。
 理解、評価してくれる人が居たことに、心から感謝する次第である。
 吉川貴盛前代議士が在宅起訴された。検察の強制捜査、これまでの報道からして、逮捕も時間の問題ではと思っていた国民が多かったのではないか。それが議員辞職してから検察のリークもなくなり、報道も静かになって行った。
 メディア関係者、法曹関係者から「なにがしかの取引があったのでは」との見方や声も届いてきたが、その通りの流れとなった。
 吉川前代議士は「今後法廷で自分の認識をしっかりと説明し、公正な判断を仰ぎたい」とコメントしているので、正直に事実関係を堂々と明らかにし、検察と相対してほしい。
 政治の信頼回復の上でも真実を明らかにすることが大事である。

※咢堂ブックオブザイヤー2020