日本には「喉元過ぎれば熱さを忘れる」ということわざがあるが、忘れてはいけない、いつも胸に、心にとどめておく戒(いまし)め、油断、隙(すき)を作ってはいけない教えと私なりにいつも考えている。
 安倍前総理の後援会が「桜を見る会」の前日に開いた夕食会について東京地検特捜部は、公設第一秘書を政治資金規正法違反で略式起訴する方向と報道にある。検察の捜査関係者しか知り得ない情報がなぜ漏洩(リーク)されるのか。
検察官は一般職の国家公務員であり、国家公務員には守秘義務がある。国家公務員法第100条に「職員は、職務上知ることのできた秘密を漏らしてはならない。その職を退いた後といえども同様とする」、紛れもない違法行為を検察関係者は行っている。
 私の経験からも私が言っていないことが報道によく出ていた。自分たちのシナリオ、ストーリーに沿って捜査をやりやすくするためメディアを利用する。
メディアは裏付けが取れないからそのまま引用する。大きく扱ったメディアには、またリークが回ってくるという仕組み、流れである。
 こうしたやり方で政局が作られたり、政治が不安定になる状況が作られると、国際社会が日本はどうなっているんだという目で見られ、国益に関わってくる。
 検察は逮捕権を持っている。真に公平、公正な組織であって欲しいと願ってやまない。
 大阪地検特捜部の証拠改ざん事件から10年になる。「喉元過ぎれば熱さを忘れる」、検察であってはならない。
 検察のやり方を、身をもって知らされた、知っている鈴木宗男として、間違った権力の行使はあってはならないと強く警鐘を鳴らし闘って行く。
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