死刑囚として初めて再審無罪になった免田栄さん(95歳)が亡くなったとの報道に接する。
 1948年(昭和23年)強盗殺人罪に問われ、1952年(昭和27年)最高裁が上告を棄却し、死刑が確定したが、その時から再審請求に取り組み、6度目の請求で福岡高裁が再審開始を決定し、1983年(昭和58年)熊本地裁で無罪判決が出た。獄中生活34年6カ月、実に12599日である。
 冤罪の最たるものであるが、免田さんを逮捕した警察、起訴した検察、死刑を言い渡した判事に、激しい憤りを禁じ得ない。
 結果として間違った捜査、事件であった。こうしたことを作り上げた張本人達を処分、処罰する必要があるのではないか。
 人生を狂わされた免田さんを想う時、その感を強くする。朝、目を覚ますと次は自分かという恐怖と向き合って来た日々はどんなにかと思うと、身の毛がよだつ。
 警察、検察、裁判官も神様、仏様でない。間違うこともあるだろう。しかし冤罪が起きても反省、謝罪がない。その人間性が問題ではないか。
 社会問題として国民から選ばれた国会議員は考えて行く必要があるのではないかとつくづく考える次第だ。
 昨日から北海道に入り挨拶廻りをする。昨夕、石狩市で後援会結成10年の会を行う。
 私が最高裁で上告棄却されてから出来た後援会であり、心ある人にただただ感謝の気持ちで一杯だ。
 司法は私に「黒判決」を下したが、国民は民主的手続きと言われる選挙で私に「白判決」を示してくれた。このことをしっかり胸に刻んで私なりの責任を果たして参りたい。
 15時から網走北天の丘で「網走管内女性の集い」を行う。コロナの影響で例年より参加者は少なかったが、毎年恒例の会合であり、継続できて良かった。
 ホテル鶴雅グループの北天の丘あばしり湖鶴雅リゾートさんが万全のコロナ対策をして下さり、安心、安全での会合に感謝したい。

※網走管内女性の集い