安倍前総理の後援会が「桜を見る会」で上京した際、ホテルでの会食費を巡り、メディアが大きく扱っている。

 東京地検が公職選挙法違反(寄附行為の禁止)と政治資金規正法違反(不記載)容疑での告発を受けて捜査をしているとの事だが、その捜査中の事が、うしてメディアに出るのだろうか。誰かがリークしている。

 私の経験から東京地検が捜査し、担当者は上司に報告し、更に東京高検、最高裁へと報告される。その流れの中で情報は漏れていく漏らされるという事が分かった。

 検察は影響力のあるメディアに流し、大きく扱うかどうかで次のリークを考えるそうだ。私の場合でも、私が言っていないことがメディアに載る。自分たちに都合のいい方向に向ける為、リークし、世論操作するのである。

 今回も同じ構図と思いながら、検察は村木事件、鈴木事件の反省は全くないと受け止めている次第である。

 あわせて野党に言いたい。捜査中の案件なのに、安倍前総理に参考人招致を要求するとはなんたる事か。民主主義を否定する行為である。

 安倍前総理は逃げ隠れしない。「捜査には全面的に協力する」と言い、「捜査中だから今は話せない」と正直に公(おおやけ)に話している。これで十分ではないか。

 安倍前総理の国会答弁が「揺らいでいる」とか「矛盾している」とメディア、野党は言っているが、これも正しくない。

 安倍前総理の秘書が「調べた結果、事務所からの持ち出しはありません」と報告、説明されたら、当時の安倍前総理はその報告をもとに国会答弁して当然ではないか。

 秘書の記憶違い、あるいは調査不足で、安倍前総理の答弁を全否定するよう話は公平・公正ではない。

 昭和51年ロッキード事件が起き、田中角栄元総理が逮捕された。その時、中川一郎先生も記者会見を求められた。その際、中川先生は「私は田中先生のようにはならない。もし私に何かあったら鈴木宗男君が捕まってくれる」と堂々と言われた。私はそれを聞いて、身震いと鳥肌が立った。

 「間違った事は出来ない。よりしっかり仕事をしなければならない」と責任を感じたものである。

 安倍事務所の皆さんもそんな思いで仕事をされていたであろうし、信じてやまない。

 明日18時30分より、コロナ対策に万全を期して「鈴木宗男を叱咤激励する会(代表世話人松山千春)」を開催する。久しぶりに全国の皆さんとお会いできる事を楽しみにしたい。