安倍前総理の日本経済新聞でのインタビューが1面トップに出ている。ロシアとの北方領土交渉について極めて重要なことを述べている。正確を期すためにその部分を引用させて戴く。
 「『戦後外交の総決算』として掲げたロシアとの北方領土の返還交渉は、プーチン大統領との会談で平和条約交渉を巡り『いよいよ締結に向けた中身の交渉に近づいているとの認識があった』と述べた。決着次第では、衆院解散・総選挙を実施して『国民に信を問わねばならないと考えていた』とも語った。16年12月、山口県長門市での会談で『プーチン氏に積極的に解決するつもりがあるのではないか』と感じ、18年11月のシンガポールでの会談にかけて『最も近づいた』と振り返った。結局、平和条約は締結に至らなかった。ロシアによるクリミア併合などで『米ロの対立が強まったという別の要素があった』と安倍氏は補足した」(日本経済新聞1面)。
 この安倍前総理の考えはこれからも活(い)かされて行くことになる。
8月31日、安倍総理はプーチン大統領に辞任の挨拶をした際も、18年11月のシンガポールでの合意を確認しており、プーチン大統領も合意している。
 菅総理は就任会見で日露については安倍外交を継続していくと述べている。
 安倍―菅ラインで歴史をつくって戴けると確信してやまない。
 午前の便で千歳に飛び、14時から札幌市でウォーク&トーク(市民対話)を行う。
台風12号の余波で天気予報は雨だったが、なんと薄日のさす晴れ模様で、天の恵みに感謝である。
 15時から札幌大地塾。安倍総理辞任から菅新政権へのなりゆき、期待を私なりの認識で話させて戴いた。
 先月の大地塾は22日だったので、よもや安倍総理の辞任など考えてもいなかったが、1カ月経って菅政権である。
 「政治は一寸先闇」とは自民党の川島正次郎副総裁の名言だが、改めて噛みしめながらこの先国会が始まれば「解散」の言葉がよぎってくる。
 何があってもいいように心の準備、体制だけはしっかりとって参りたい。

※札幌市でウォーク&トーク(市民対話)





※札幌大地塾