メディアは菅新総裁誕生一色である。まさに歴史の一ページが開かれた証である。
 秋田の農家に生まれ、地元高校を卒業し、上京して段ボール工場に勤め、アルバイトで学費を作り、法政大学に進学したことが良く出ているが、50年前、田中角栄総裁誕生とオーバーラップする。
田中先生も小学校を卒業し、新潟から東京に出て苦労して天下人になった。叩き上げの模範と言われたが、今、再びよみがえった気がする。
 自民党役員人事も決まり、明日はいよいよ首班指名で第99代内閣総理大臣となる。
 首班指名を受けて初めて内閣総理大臣になり、それから組閣であるが、メディアは待ちきれず、留任、登用、さまざまな人事が一人歩きしている。
 今夜から明日にかけて悶々(もんもん)とする国会議員が何十人といることだろう。20人の閣僚枠である。20人の仲間を作るが、逆に60人敵にするともいわれるほど人事は難しいものである。
 菅新総裁、新内閣総理大臣は見事に菅カラーを出しながら、国民がなるほど、あわせてハッとさせる夢と希望のある人事を断行し、安定政権に繋がる人事を行うことであろう。期待して見守りたい。