今日の日刊スポーツ21面政界地獄耳に「6産別9候補は野党の恥だ」という記事がある。念のため全文掲載したい。

★立憲民主党と国民民主党がまもなく合流する。もともとは一緒にいた面々だが、都知事・小池百合子の野党分断工作にまんまと乗っかり、その後両党は迷走する。その間、連合は何とか再合流を仕掛けたが、こちらは国民民主党代表・玉木雄一郎の優柔不断さと、目立ちたがりの性格が他議員の合流を妨害し続けた。昨年末から年始にかけての合流調整も今回も、玉木のいわばわがまま。今となってはそれでいいだろう。ここまで嫌がった末、今後はどんな政治行動をとるのかじっくりウオッチしたい。
★一方、彼らのことは野党の恥と言ってもいいのではないか。連合右派で、6つある産業別労働組合(産別)の組織内候補9人は国民民主党に所属していたが、先月31日、産別幹部らが連合会長・神津里季生に合流新党への不参加方針を伝えた。綱領の中身が気に入らないという。ただこれは国民民主党幹事長・平野博文が立憲民主党幹事長・福山哲郎とすり合わせて決めたもの。今更理屈にならない。まして平野は6産別の1つ、電機連合組織内議員でもある。
★野党関係者が言う。「この9人の組織内候補は玉木新党にはいかない。まず強引に合流させようとした神津と同事務局長・相原康伸が頭を下げて『頼むから合流してくれ』と言ってくるまで待つつもりらしい。ちなみに相原の出身は自動車総連。6産別の1つだ。6産別は神津と相原の更迭が念頭にあるようだが、連合の分裂、解体までは望んでいないという。そして9人は1カ月ぐらい遅れて合流新党に入ってくると聞いている」。とんでもない皮算用があるようだ。6産別には言い分があるだろうが、理屈にはならない。それどころかこの6産別とその組織内候補9人は、国民のために行動していない。6産別の都合ばかりだ。加えて連合が禁じる政治介入のし放題で政党や国会議員を自由自在に操ろうとしている。組織内候補であっても合流している議員もいる。そもそも神津、相原も6産別出身ではないか。国民のために働かず、政治ごっこに明け暮れるなら、国民にこの合流新党に水を差した謝罪をしてから合流すべきではないのか。無論、合流新党がとがめずに入党させてくれたとしても、国民無視の対応に変わりはないからだ。

 「国民のために行動していない」「国民のために働かず、政治ごっこに明け暮れるなら」とあるが、この9人の政治家はここまで言われたなら情けない限りだ。きちっと反論、弁明すべきである。
 これら労働組合出身の政治家は、所属する組合から何億円、何千万円の政治献金を受けており、癒着とも言うべき実態である。
 「いい加減な政治家が多すぎる」という声が沢山あったことをお伝えしたい。
 合わせてもとは一緒だったのに考え方が違うと立憲民主党、国民民主党と別れたのに、政策、理念、政治信条の協議もなく、ただ「合流」とは野合ではないか。
 今日、代表選挙がスタートしたが、なんとも迫力のない空虚感漂う様相である。
 他所(よそ)の政党のことだが、国民の税金を戴く国会議員である。政治家のあるべき姿、価値、責任は同じである。あえて指摘する所以(ゆえん)である。