自民党総裁選挙は、8日公示、14日投開票の日程を決めた。それに先立ち、総裁選のやり方を国会議員と各都道府県連代表(3票)による投票で選出することになった。
 これに対し自民党の一部に「党員投票を行え」という声があったと聞くが、総裁が任期途中で辞任した時は両院議員総会で決定するのがルールとなっている。
第一次安倍総裁、福田康夫総裁、さかのぼれば小渕恵三先生が倒られた時も同様である。
 緊急事態の時は政治空白を作らない。特に今はコロナ対策が重要であり、自民党は賢明な現実的判断をした。
 よく「広く党員の声を」と言う人がいるが、党員は国会議員が集めている。その国会議員と党員は一体であり、党員の思い、声は、その国会議員に反映されているのではないか。
メディアが「地方票が少ない」とか「自民紛糾」と報道するが、民主的手続きを踏まえての決定であり、その間さまざまな意見を交わすのが開かれた政党自民党であり、ゆえに長く政権政党である所以である。
外から見ているとそのことがよく判る。
真打ち菅官房長官が立候補表明した。昨日の岸田、石破両氏と決定的に違った会見である。
それはなにゆえに政治家になったか。自分自身の出自を述べ、志(こころざし)を持って地方から出てきた生き方を淡々と話され感動した。
 叩き上げの苦労人の経験を活(い)かし、何よりも声なき声に耳を傾けてくれる宰相(さいしょう)になって戴けると確信するものである。