新型コロナウイルスがなければ、今日は東京オリンピック開会式である。
56年前の10月10日、見事な秋晴れの下、国立競技場に聖火最終ランナー坂井義則さんが一歩一歩階段を駆け上がり、点火する光景が目に浮かんでくる。
 当時、高校2年生だったが、戦後廃墟と化した日本が、世界の一流国の仲間入りをしたと何とも言えぬ高揚感を持ったものだ。
 女子バレー東洋の魔女の金メダル、マラソン裸足の王者金メダルアベベ選手、そして円谷幸吉選手の力走銅メダル、日本のお家芸柔道で神永昭夫選手がオランダのヘーシンクに敗れ銀メダル、他にも沢山の名場面が脳裏を掠める。
 21世紀に行われる2度目の東京オリンピック。東日本大震災からの復興、新型コロナウイルスに世界が打ち勝った証(あかし)としての大会にして戴きたい。
 昨日国立競技場で、来年の東京大会1年後を控えセレモニーが行われ、水泳の池江璃花子選手が力強くメッセージを述べた。
その中で「スポーツは、人に勇気や絆をくれるものだと思います。私も闘病中、仲間のアスリートの頑張りにたくさんの力をもらいました。今だってそうです」このフレーズは胸打つものだった。
 さまざまな困難を乗り越えたという勇気と希望を与える大会にすべく、国民挙げて協力して行きたいものである。
 警察庁は高速道路四路線の一部で、時速120kmまで引き上げると報道されているが、なぜ四車線だけなのか。全国各路線に適用させるのが公平の原則と思うのだが。
 高速道の舗装路面の整備、ゆるやかなカーブ、見通しからして全国に拡げて良いのではないか。
警察庁にどうしてこういう判断になったのか質(ただ)して行きたい。