アメリカでまた警官が黒人を射殺した。先月ミネアポリスで警官による過剰な行動でジョージ・フロイドさんが亡くなっており、アメリカはもとより世界で人種差別への抗議の動きが大きくなっているさなかでの出来事である。負の連鎖で抗議の輪は更に拡がって行くことだろう。
 今回は黒人男性が飲酒した疑いで車に乗っており、警官の聴取を受けた後、手錠をかけようとしたところ暴れたと警官の「テーザー銃」を奪って逃げたところを撃たれ死亡したとのことである。
逃げなければこうしたことにならなかったと思うが、命を奪うような行為でもない。
 日本の場合、足を狙うと言われるが、アメリカは容赦なしで全身を標的にしている。警察のやりすぎである。
 アメリカでは「今回の事件で今年48件目、1週間に2件のペースで推移している計算になる」(朝日新聞15日夕刊1面トップ)と報道されている。
 人種差別問題を感じながら、命の尊さ重みを、人種の色、国境を越えて考えて行きたいものだ。
 昨夕、河野防衛大臣が陸上配備型攻撃ミサイルシステム「イージスアショア」の秋田、山口両県への配備計画を停止すると発表した。
 技術的問題、不備、コスト面とのことで、これにより計画は停止され、白紙になったと理解する。
 国の安全保障は国民を守る上で一番大事なことだが、合わせて国民の税金で、しかも大きな金額である。念には念を入れ慎重に進めて行くべきである。
 政治の究極の目的は世界平和である。ミサイルを配備しなくてもよい環境を作ることである。
 「イージスアショア」は北朝鮮対応と言われてきたが、1日も早く日朝首脳会談を行い、正常化に向けての道を拓くことではないか。
 国会が終わり、外交面で安倍総理がリーダーシップを果たされることを期待してやまない。