昨日発売された月刊文藝春秋で、ポスト安倍に意欲を示していると言われる岸田文雄政調会長と石破茂氏のインタビューが話題になっている。
 岸田氏は、リーダーは「人の話を聞くことが大事で、聞く力は私の持ち味」と述べている。石破氏は「地域分散、地方重視」をアピールしている。
 2人の性格が出ている主張だが、合わせて率直に言って物足りない。
私の見る限り、自民党国会議員は1人1人個性があり、海千山千、個性のある強(したた)かな政治家が多い。
トップを目指す時、何が大事かというと「人間力」である。
私から見て岸田、石破両氏に「人間力」が備わった時が本当の勝負だろう。
 新型コロナウイルスという目に見えない敵により、日本はもとより世界が大変な目にあっており、こういう時にリーダーの器が問われる。
 コロナによる経済再生、日露平和条約、日朝正常化、憲法改正をやるにはある程度の時間が必要である。
 そうしたことを考える時、永田町で50年生きてきた私の経験からして、安倍総理の後にも先にも安倍総理しかいないと思う。
 読者の皆さんはいかがお考えだろうか。

※週刊新潮6月18日号(6月11日発売)に掲載されました。