横田めぐみさんの父、横田滋さんが亡くなった。
親として娘に会いたい思いが、どんなにかと考えただけでも胸が痛い。拉致問題は今だ解決していない。
2002年9月17日、小泉首相と金正日総書記との初の日朝首脳会談で金総書記は、世界に向け拉致を認め、あってはならないことだったと謝罪された。そしてめぐみさんら8人は亡くなっていると伝えられた。10月15日に拉致されていた曽我ひとみさんら5人は帰国した。
首脳会談で最高首脳の発言は「嘘を付かない」が外交上の受け止めである。この時が解決のチャンスだった。
あの当時、外務省の北朝鮮担当責任者は田中均外務審議官だった。最高首脳の発言を受け、現実的解決に向け何故動かなかったのか。厳しい現実を真摯に受け止めた外交を展開していればと悔やまれるものである。
横田滋さんのご冥福を心からお祈りする次第である。
厚生労働省は昨年の人口動態統計を発表し、なんと出生率は1.36と4年連続の低下である。
出生数は865234人で、前の年に比べ53166人減っている。少子化問題がよく言われるが、大人の責任である。
1947年から1949年、第一次ベビーブームと言われた。戦後の混乱、まだ生活も安定しなかった時でも、子々孫々(ししそんそん)のことを考えて生きられた尊い重い精神を今どうやって伝えて行くか、受け継ぐか、しっかり考えなければならないのではないか。
 読者の皆さんはどうお受け止めだろうか。