検察庁法改正案について立憲民主、国民民主、共産、社民野党4党が「なぜ今なのか。三権分立と検察の中立性、独立性を損なう」と述べているが、国家公務員の定年延長の法案が出ており、検察官も国家公務員であり、検察官を特別扱いする考えが逆に問題ではないか。
 検察官も法務省の一組織である。「三権分立と検察の中立性、独立性を損なう」というが、定年延長がどうしてそのような飛躍した話になるのか。検察官を特別扱いするのは理解に苦しむ。
 おまけに黒川検事長の名前まで出して国会で質問しているが、全く別問題で、名誉棄損、人権侵害とも言える行為である。
 昨日も触れたが、検察は人を捕まえることが出来る巨大な権力を持っている。その強大な権力をチェック、監督できるのは国民から選ばれた国会議員であり、その国会議員が首班指名で選んだ政府が人事権を持っているのである。当たり前、当然のことを否定したら、自分で自分の首を絞めるだけである。
 検察官も官僚、役人である。出世を考えるのは当然で18年前、逮捕され、検察の実態を知った私の経験から、その検察官がすべて正義、正しいとは言えない。
 ライバルを意識し、手柄を立て、出世したい所謂「ヒラメ」の頭作りだ。そして「人質司法」とも言うべき家族でも接見禁止、検察の主張に沿って調書に署名すれば保釈、記憶に基づいて正しい主張をすると長期拘留である。
 野党がどこまで検察官のことを知って議論しているのか。私からすれば「明日は我が身」ということを考えるべきである。
 「コロナで大変な時になぜこの法案か」と野党は言うが、コロナはコロナで厚労省、内閣府を中心に政府挙げて取り組んでいる。
 外交、安全保障、治安、教育、社会保障等、政治は全てを考えて日々行動、実践しなくてはならない。
 国民生活を守るのはコロナだけではないことを野党は判っているのだろうか。
 「なんとも了見の狭い話で、ついて行けない」という声が私のもとには沢山届いている。
 昨日の朝日新聞夕刊1面で「セイジカノマスク」という記事があり、私が使っているマスクも紹介されているので、読者の皆さんに全文お知らせしたい。

※5月13日朝日新聞夕刊1面「セイジカノマスク」