昨日の東京新聞夕刊1面中ほどに「さえない『アベノマスク』冗談疑う声 米でも報道」という囲み記事がある。

【ニューヨーク=共同】 安倍晋三首相が各世帯に布マスクを二枚ずつ配布すると表明したことを巡り、米メディアは二日、日本で「アベノマスク」とやゆされていることを紹介した。新型コロナウイルス対策としては不十分だと失笑を買い、安倍氏の支持者からも「エープリルフールの冗談ではないのか」といぶかる見方が出ていると伝えた。
 ブルームバーグ通信は「アベノミクスからアベノマスクへ」と題した記事で、多人数の世帯には二枚では足りないとの声や、各国が実施しているような現金給付が日本ではいまだに実現していないことへの不満が出ていると紹介。「マスク配布の計画は物笑いの種になっている」と伝えた。
 CNNテレビ電子版も「#アベノマスク」のハッシュタグ(検索目印)がツイッターのトレンドワードで上位に入ったことを紹介。「さえない政策だと多くの人々が感じている」と指摘した。


 アメリカのメディアに言いたい。安倍総理のことを揶揄するよりも、アメリカの新型コロナウイルスの現状についてアメリカ国民に発信することが第一ではないか。
 感染者数においても日本よりアメリカが深刻ではないのか。マスクを配らないよりも配ることが良い。新型コロナ対策の一つとしてマスク着用を進めている。2枚でも配ることは大事なことである。
 「人の振り見て我が振り直せ」ということわざが日本にあるが、安倍総理を揶揄したブルームバーグ通信や、CNNテレビ電子版にこの日本の奥深い言葉を送りたい。
 プロ野球もサッカーJリーグも当面延期。大相撲5月場所も予定より2週間延期となった。
 新型コロナウイルスによることだが、見えざる敵との闘いであり、ここは我慢、忍耐のしどころである。
 日本人の底力を示す機会ととらえ、日々「密閉・密集・密接」を避け、マスクをして手洗い、うがいをしっかりして行くことにする。
 読者の皆さんも前を向いてこの難局を乗り切って行こう。