衆院予算委員会での不規則発言(一般的にはヤジ)について話題になっているが、デタラメな根拠のない話に、国務大臣(総理はじめ各大臣は全てが国務大臣)が反論するのは当然ではないか。
 辻元清美氏の質問が終わった後、「意味のない質問だよ」と安倍総理が独り言をいうのは許容範囲である。
 辻元氏の言動を振り返ってほしい。平成14年3月11日の衆院予算委員会証人喚問で私に対し「あなたは疑惑の総合デパート、いや、疑惑の総合商社」と私を罵(ののし)った。
 私は「辻元先生、その表現はないでしょう」と反論したが、メディアは辻元発言を大々的に取り上げた。まさに印象操作である。
 私に対してケニアのODA(政府開発援助)事業、ソンドゥ・ミリウダム建設で、その業者から賄賂をもらっていると辻元氏は全く根も葉もない話を公(おおやけ)の場でしている。
 国会で質問している時、なんと辻元氏は国民の税金1870万円を詐欺していたのである。
 その人物が私に「疑惑の総合デパート、総合商社」というのだから呆(あき)れるばかりだった。
 テレビ中継の場合、パフォーマンス宜しく、目立つ言葉や事実でないことを取り上げる議員がいることが問題なのである。
 安倍総理が、真摯に答えているにもかかわらず、それに対して「罵詈(ばり)雑言(ぞうごん)」の質問は許されるものではない。私の経験から絶対許してはいけない行為である。
 私自身、テレビ中継を見ながら批判するにしても常識の範囲というものがある。それを超えた発言に対し、国務大臣も堂々と反論して当然と私は考える。
 与党の議員も自信を持っていい加減な事実、真実でない、裏付けのない話には敢然(かんぜん)と対処すべきであり、黙っていると間違った話が一人歩きするだけである。
 夕方、山形に行き内外情勢調査会で講演。久し振りの山形で、終了後、山形でお世話になっている同志と懇談する。