昨日はスポーツで二つ感動することがあった。
一つは大阪女子マラソン松田瑞生選手が2時間22分22秒のオリンピック出場タイムを大幅に見事にクリアして優勝したことである。
 30キロ過ぎからアフリカ勢を引き離し独走だった。もう少し競り合えば30秒、いや1分近く記録短縮に繋がったのではないか。
 もう一つは大相撲初場所、なんと幕尻の徳勝龍が優勝したことである。
 幕尻が千秋楽最後の結びの一番は、おそらく大相撲では初めてのことだろう。
 大関貴景勝を堂々と破り、土俵上での何とも言えぬ涙は、本人は勿論だが、多くの人の胸を打った。
 私も現場にいて、言うにいえぬ思いに駆られた。やはり諦めないで努力していればどこかで花開くものである。
 優勝インタビューで「私なんかが優勝していいのでしょうか」と笑わせていたが、徳勝龍の力士として男として今に見ていろの思いがあの表現になったと私は受け止めている。
 久し振りに人間ドラマを見て、心洗われる思いだった。
 松田選手は3月の名古屋女子マラソンの結果待ちだが、おそらく破られることはないだろう。オリンピック正式出場決定まで落ち着かないと思うが、8月札幌でのレースのシュミレーションをして、今から準備をしてもらいたい。
 徳勝龍関には「まだ33歳、これからだ」という思いで上を目指して戴きたい。
 まだまだ伸びしろがあると思っているのは、私だけではないだろう。