朝からテレビは、昨日の「祝賀御列の儀」パレードでいっぱいである。
 天皇皇后両陛下の御即位を国民あげて御祝い申し上げていることが伝わってくる。特に民放5局は、中継を協力し合ったと聞き、いつもは「我先に」のテレビ局が、大人の対応をしたことに、あらためて皇室行事の重みを感じる。
 何よりも天皇晴れとも言うべき好天で、天の恵みがあったことは喜ばしい限りである。
 「祝賀御列の儀」パレードをテレビから見られた被災者の皆さんも勇気や感動を戴き、明日に向かって雄々しく生きていくことだろう。
 私も昭和に生まれ、「平成」「令和」と二代の御代(みよ)の行事に出席出来た巡り合わせに心から感謝するものである。
 朝、十勝管内野尻陸別町長から、故郷足寄町大誉地で子どもの頃から大変お世話になった佐藤ふよさんが亡くなったとの電話を受け、慌てて昼の便で帯広に向かう。
 私の家によく働きにきてくれ、農作業を手伝ってくれた。人の2倍、3倍働く人で、今でもその一所懸命なお姿が目に浮かぶ。
 この佐藤ふよさんには、小さい頃から「ムッちゃん、ムッちゃん」と可愛がってもらった。何よりも他人(ひと)一倍働く事の大切さを子どもの頃から教えられたものである。
 104歳、心からのご冥福を祈り、最後のお別れをした。
 願わくば、黄泉(よみ)の国で親父、お袋と昔話に耽(ふけ)ってほしいものだ。その時に「ムッちゃんが堂々と国会に戻ったよ」と報告していただければ、これに勝ることはない。
 大事な人が、また旅立ってしまった。世の習いとはいえ、寂しいものである。