3日間の国後島訪問を終え、予定通り現地時間9時(日本時間7時)、「えとぴりか」に帰船。
10時半出航のはずだったが、スーツケースが船に積まれていないというトラブルがあり(結局は申告者の勘違い)、30分遅れての出航となった。心配された台風もそれ、3日間好天に恵まれ何よりだった。
 9月の国後島で3日間も「夏日」20℃以上であったことに、びっくりしたものである。
 昨日、教育関係者との「茶話会」で、高校の先生2人からバッテリー電池処理のBOXを新しく設置する等、ゴミ処理と環境を守ることの重要性、また、島の将来を考えると水産物資源の養殖管理等、熱心に話されもっともであり現実的と思った。
 私から平和条約締結に向けての受け止めを聞くと地元紙は、首脳会談があれば詳細に報道している。指導者が決めたことには従うとのことであり、バランスの取れた認識と受け止めた。
 夕食交流会では、9日任命されたばかりのナタリア・サボーチア副地区長が出席されお話しする機会を得た。
 サハリン州知事に当選したリマレンコ氏を応援していたとのことで、結果に満足していた。
 私からサンクトペテルブルク知事もプーチン大統領が推す候補が当選し、これで安定した政治状況が作られ、日本も2カ月前安倍総理が勝利し、日露双方強いリーダーの下で日露関係、就中(なかんずく)平和条約交渉が進むと期待していると述べると「ダーダー」という返事だった。
 出航が遅れた分、根室港に帰港するのがそのまま遅くなってしまったが、行きも帰りもベタ凪(なぎ)で、初めて参加した人は天の恵みに感謝してほしい。
 ビザなし交流に参加しながら、早くこうした事業がなくなり、自由に行けるようにしたいものだ。そのためには、一にも二にも平和条約締結だと思いを新たにした次第だ。