第7回アフリカ開発会議(TICAD)が横浜で開かれており、53カ国参加している中で、首脳クラス(大統領、首相)が42人来日しているが、安倍総理は、なんと40人以上の首脳、国連事務総長、世界食糧計画(WFP)事務局長はじめ国際機関の代表と会談する予定という。これはすごい事である。
 開発途上国であっても、国連では国家として一票持ち、それぞれ五分の関係である。短時間でも首脳と話すことは、国益に繋がる。
 東京で開催された第2回TICADは小渕総理が主催したが、この時アフリカからきた外相以上の代表者と会うべく、当時官房副長官だった私に事務方に指示した。アフリカ各国の代表団から高い評価を得て、喜ばれたものである。
 安倍総理の今回の判断、行動は、将来、日本とアフリカとの関係において大きな役割を果たすことになる。
 分刻みの日程で、事務方はご苦労されることだろうが、国益と国際社会の中で、名誉ある地位に日本がつくためにも、安倍総理を支えて、しっかりその任を全うしてほしいと願ってやまない。
 TICADを振り返る時、海部内閣の時に、ODA(政府開発援助)4原則にのっとり開催を決め、1993年(平成5年)第1回会合が東京で行われ、5年に一度のペースで開かれてきたが、2013年(平成25年)第5回から3年に一度となり、前回(2016年)はケニア・ナイロビで行い、今年の第7回横浜となっている。
 国際会議の歴史を見るだけでも、国際情勢、日本の立場等、いろいろ考えさせられるものである。