28日朝、川崎市で刺されて2人亡くなる痛ましい事件が起きたが、なんと事件を起こした男は、引きこもりで一緒に住んでいた親族が川崎市に相談していたことが昨日明らかになっている。 
 川崎市の職員は「手紙でのやり取りを進めた」と話しているが、同じ家に住んでいるのであるから相談を受けた市の職員が立ち会って、両者のコミュニケーションを図るアドバイスをすべきでなかったか。
 何か他人行儀な親切心のない対応だと受け止めるのは私だけだろうか。
 腫(は)れ物に触るような気持ちより、話すことの大事さを、相談を受けた人は考えなかったのか。不思議であり、役人仕事と言われる所以(ゆえん)ではないか。
 亡くなれたお2人にケガをされた皆さん、ご家族に心からの哀悼とお見舞いを申し上げたい。
 28日毎日新聞夕刊2面特集ワイドは「満身創痍の81歳 森元首相の覚悟 平和五輪へ思い熱く」という見出しの森元首相だった。
 なんとインタビューの中で人工透析を今年2月から週3回3時間かけて受けていると告白している。
 「『隠してたって、いつかはバレるしな…』。晴海にそびえるタワービル19階、組織委員会の会長室でつぶやいた」。
 政治家は病気のことをいうと生死にかかわる話に飛んでしまう。公(おおやけ)にしたというのは森元総理がオリンピック・パラリンピック成功への決意と覚悟であり、無事終了まで病気に負けないという強い意思表示であると思う。 
 インタビューの後段に「『野党連合を実現させないためには衆参ダブル選しかない。共産党は参院選の1人区で候補者を降ろすこともためらわない。自民党政権を続けたかったら、相手のスクラムを崩す。私は下野した自民党の幹事長だったから』」。と述べている。
 相当角度の高い重要な情報だと受け止めた。
 最後に「『命のともしびが消えず、なんとか苦労をかけた家内と開会式に出られたらいいが、家内は目立つことは嫌いだから絶対行かない、と頑固なんだ…』。そう言って、またちっちゃな目を赤くはらした」。
 奥さん想いの森元総理であるとつくづく思いながら、私は家内に何をしてやったかと振り返ると、反省、反省、また反省で、これから少しでも挽回したいものである。森元総理を見習い、実践していきたい。
 私も食道癌手術で入院中だが、1日も早く退院して癌と向き合っている人、さまざまな病気で苦しんでいる人に元気に活動する姿を見せて、少しでも気力、精神力が高まるよう役に立ちたいと思っている。
 森元総理の言葉からも私自身、元気や勇気をもらったので、私も頑張って、私の出来ることを示して参りたい。