昨日昼に点滴が外され動けるようになり、少し自由になった。夕食時には重湯が出され、食べ物を口に入れる有難さをつくづく感じる。
 普段は当たり前と思っている事が、いざ入院、手術となると全く違った価値観になる。健康である事がいかに重要で大事な事か、過去の入院でも思い知った事を今回も改めて知る事になった。
 体調管理は自己責任である。しっかり取り組まなければと自分に言い聞かせる次第だ。
 27日22時からのNHK「逆転人生」の「壮絶な転身者はヤクザ ばくち打ち 今は牧師で受刑者支援 3億の借金で命の危機 人生再出発のカギは?」を見て、愛情、言葉の重みを教えられた。
 奥さん、家族を捨てたにも関わらず、どうにもならなくなって公衆電話から家に電話したら、奥さんが「あなたですか、あなた帰ってきなさい」の一言で救われる。
 奥さんにとっては腹が立ち、やりきれない思いでいたはずだが、やはり夫婦の絆、他人にはわからない夫婦愛があったのである。
 優しさ、思いやり、一言の重みを感じながら、私自身も振り返ったものである。
 18年前、国策捜査に遭い、逮捕される時、家内と娘から「何があっても帰る場所がある。帰れる故郷がある。あなたを、お父さんを信じている人がいる。何も心配しないで、神様が与えてくれた休息の時間と思っていきなさい」と言われた。この言葉に救われた事を思い出した。
 心のこもった言葉の力を示していかなければと痛感しながら、私も困った様子の人、何か心配そうな人、何か不安そうな人に、声を掛けていくことにしたい。