昨日の東京大地塾で食道癌が見つかったことを公表したが、多くの人からお見舞い、激励を戴き、元気をもらったり、勇気が出たり、有難かった。
 4月25・26日、1年に1度行っている人間ドックの検査結果を5月8日に受け、その際、食道癌があることを知らされた。
14日・16日セカンドオピニオンで再度検査し、ドック検査と同じであった。
 平成15年、437日の拘留後の9月、2年振りにドック検査を受けた際、胃癌が見つかり、転移の可能性が高いと言われ人生終わったと思った。
 衆院が解散となり、命を削ってでも選挙に出ようと考えたが、当時カナダ留学中の娘が「絶対選挙より手術が優先だ。2カ月も手術を伸ばすと癌が進行する。すぐ手術するように」と言われ、松山千春さんはじめ後援者と相談したら「貴子さんの言う通りだ」となり、選挙を諦めた。
 この時、癌と向き合っている多くの人から「先生、癌は治る病気です。お医者さんの言う通りすれば大丈夫です」と励ましを戴いた。
 一番辛かったのは「私の時間は限られていますが、せっかく与えられた命です。最後まで全うします。先生必ず復帰して下さい」という手紙を戴き、涙したことがある。
 平成22年9月、最高裁で棄却となり、収監に応じるべくその前に検査すると食道癌が見つかり手術した。そして今回である。
 人生、思い通り、計算通りいかないことは天国と地獄を経験した私が一番承知しているが、世の中理不尽だと思いながらも「負けてたまるか」の思いで前向きに生きて行く。
 考えれば、事故や災害、病気で生きたくても生きられない人も居る。おかげさまで私は生きているし、生かされている。
 癌と今も向き合っている人に元気になった姿を見せて、少しでも勇気を与えたい。合わせてまだやり残したことがある。
 奇跡の当選と言われた昭和58年12月の選挙や、逮捕後の平成17年9月の復活選挙を想い出しながら、宿命に挑んで参りたい。
 よく「病(やまい)は気から」と言われるが、何があってもへこたれず、前向きに生きる鈴木宗男の生き様をして参りたい。
 今も沢山の電話、メール等戴いている。人間関係に心から心から感謝したい。