5月12日のムネオ日記でも触れたが、4月24日沖縄で航空券が入った財布を落として困っていた高校生に6万円もの大金を渡した方が昨日再会している。
 全国各紙が取り上げているが、日本経済新聞社が「財布 もう無くしません」という囲み記事があるので、読者の皆さんに紹介したい。

帰郷する際に財布をなくし、見知らぬ男性から飛行機代6万円を渡された那覇市の男子高校生が21日、同市で"恩人"の男性と再会し、お金を返してお礼を伝えた。男性は「もう、なくすんじゃないよ」と、高校生に財布を贈った。
沖縄県立沖縄工業高2年の崎元颯馬さん(17)は4月下旬、伯父の葬儀で県内の与那国島へ帰郷する際、財布を紛失。途方に暮れていたところ、声を掛けてきた男性に事情を話すと、男性は飛行機代6万円を渡し立ち去った。崎元さんは連絡先を聞きそびれ、手掛かりを求めて地元2紙に取り上げてもらった。
男性は那覇市出身で埼玉県三芳町の医師、猪野屋博さん(68)。同僚の声掛けで記事を知り、崎元さんの高校で再会が実現することとなった。
崎元さんは「直接お礼を伝えられ、本当にうれしい」。顔を赤らめながら「ありがとうございました」と6万円を返し、2人の名前と「感謝」の文字を彫り込んだ手作りの文鎮を贈った。与那国島から駆け付けた父、恒男さん(47)も、島の特産品を手渡し「ほっとしている」と語った。
猪野屋さんは「この経験が良い方向に進むことを願う」とうれしそう。財布をもらった崎元さんは「もうなくすまいと思った」と応じ、周囲の笑いを誘った。
 「持ちつ持たれつ。困った時はお互い様」の心で、歴史を刻んできた良き文化が残っていることに安堵するものである。
昨夜の夜10時半NHKテレビ「プロフェッショナル 花柳界にこの人あり!芸者・赤坂育子の日常 この道62年芸の極み! 大物魅了したもてなし」を見て感動した。
 私がまだ中川一郎先生の秘書の頃からもう50年前になるが、「赤坂に育子あり」と言われたものである。
 熊本から志(こころざし)を持って上京し、その道一筋芸者さんとして一昨年叙勲の栄に輝いた。
 人生、最も尊く重いことは一つの道を歩むことだとつくづく教えられた次第だ。
 市井(しせい)の中に偉大な人がいることを忘れてはならない。