池袋で乗用車が暴走し、母親と女の子が亡くなってから1カ月になる。最愛の妻と子を失ったご主人は記者会見し「絶望感が増し、生き地獄のような日々を送っている。家族や友人全員の人生をめちゃくちゃにされた」(18日産経新聞30面)と述べている。
 一人残されたご主人の気持ちが痛いほど伝わってくる。
 事故を起こした元通産省工業技術院院長飯塚幸三は退院し、警察庁目白署で事情聴取に応じている。
 目白署を出る時、報道陣の問いかけに「申し訳ございません」と言っているが、心からの謝罪、自分の犯したことをどこまで反省しているのか伝わってこない。
 この飯塚幸三は入院したので逮捕されなかったが、退院し、事情聴取に応じているのだから逮捕するのが普通ではないか。
 二人も殺しておきながら、逃亡や証拠隠滅の恐れがないとして任意でこれからも捜査をするそうだが、「警察も元高級官僚に対して忖度しているのか。一般の人なら即逮捕ではないか。納得できない」と言った声が多数寄せられた。
 もっともな指摘と頷きながら、かけがえのない伴侶と子を失ったご主人は、飯塚幸三からの謝罪の申し出を断り、厳罰にしてほしいと振り絞るように訴えている姿に心からの同情をするものである。
 車は時に凶器となる。その凶器で命を奪った以上、それに等しい処分がされて当然ではないか。
 同日選の憶測をメディアは連日報じているが、野党も32の一人区で27選挙区を一本化することで合意したと報道されている。
 段々とその方向性に進んでいくのかなと外から眺めながら感じる。
 解散は安倍総理の専権だが、世の中の雰囲気、空気も重要である。環境整備が進められていると感じるのは私だけではないだろう。
 朝一便で広島に飛び、「国づくり人づくり財団」の木原秀成先生の弔問をし、亀井静香先生のお兄様の亀井郁夫元参議院議員の弔問をする。
 木原先生には、生前ご厚情賜った事に心から感謝申し上げる。
 亀井郁夫元参議院議員は、私が中川一郎先生の秘書の時から大変お世話になり、昭和54年、亀井静香先生が立候補された時、毎日のように私のところに来て「弟を宜しく頼む」と話された兄弟愛に胸打たれたものだった。
 広島から羽田経由で釧路に向かい、夜は阿寒湖畔で中学校の同期会に出席。久し振りに会う懐かしい顔にはるか56年前が脳裏をかすめた。
 良き先生、良き友に出会えたことに心から感謝したい。
 あわせて、故郷「足寄町大誉地」にも心から手を合わせるものである。

※阿寒湖畔で中学校の同期会
※恩師の藤原先生と