千葉県野田市で小学4年の栗原心愛さん(当時10歳)が、親から虐待を受け今年1月亡くなった事件があったが、なんと「性的虐待の疑いがある」という診断書が出されていたにもかかわらず、千葉県柏児童相談所は一時保護を解除していたと報道で知り、なんというデタラメな対応かと腹立たしい限りだ。
 児童相談所、学校、教育委員会、大人がそれぞれの責任を持った判断をしていれば命が救われたと思う時、心愛さんが不憫(ふびん)でならない。
 二度とこういうことが起きないようにするためにも、特に千葉県は、児童相談所の対応を含めしっかりと真相究明をし、今後に生かすべきである。
 昨日、今日の全国紙に「自民 失言防止の教え『発言は切り取られる』『強めのワードに注意』」(毎日新聞15日5面)。
 「自民『失言防止マニュアル』発言切り取られる場合や状況踏まえて」(読売新聞16日4面)という見出し記事がある。
 副大臣、大臣が一連の失言で辞任したことを受けての対応と思われるが、こうしたものを作らなければならないほど低下しているのかと自問自答する次第だ。
 「ここまでは言っていいがこれ以上は危ない」そのボーダーラインは自ずから頭に入れておかなくてはならない。手取り足取りの国会議員では困るのである。
堂々と信念を貫く発言は結構だが、全く論外の一方的な頭づくりでの、しかもピントの外れた発言はあってはならない。
 それが判らないようでは、出来ないようでは、国政に参画する資格はないと思うのだが。