丸山穂高衆院議員がビザなし交流で国後島を訪問した際、国益を損ねる、何よりも元島民の気持ちを顧(かえり)みない発言に対し、腸(はらわた)が煮えくり返る思いである。
 この丸山議員の発言に対し昨日、菅官房長官は記者会見で「誰が見ても不適切だ」と断じ、河野太郎外相も「このような発言、行動は決してプラスにならない」と厳しい反応をした。
 丸山議員が所属していた日本維新の会松井一郎代表は「国会議員としてあるまじき不適切な行為と発言だ。外交上の問題も非常に大きい」と除名処分にし、さらに「議員も辞めるべきだ」と述べた。スピード感を持っての対応に納得するものである。
 それにしてもどうして「戦争」という言葉が出るのか不思議でならない。国民から選ばれた国会議員、政治家の究極の目的は世界平和である。何のために国会議員になったのか。そもそも、なる資格、資質がなかったのではないか。
 丸山氏は東大を出て、経済産業省出身でいわゆるエリート官僚である。勉強はしたが、「地頭(じあたま)」が良くなかったと言えるだろう。政治家は勉強した人より、頭の良い人が必要である。
私の言う「頭の良い」は、政治は弱い人の為にあり、声なき声に寄り添うことである。
勉強はしたが、肝心の頭の良さが欠けていたと言ってよい今回の出来事である。