平成もあと一日となった。
 明日、陛下が30年余りの在位期間をどのように述べられるのか、メディアは注目している。
 今日は、昭和天皇の誕生日である。明日に向け、どのようなお気持ちであろうか。一国民としてもいろいろ思いを巡らすものである。
 大型連休に入り、北海道は好天が続いている。昨日の札幌は20度、初夏を思わせる天気だった。
 朝7時40分千歳発で釧路に来たが、プロペラ機が車に乗っている位揺れもなく、風がないせいか音も静かだった。
 雪の残る日高山脈を越えると十勝平野が眼下に見え、少しすると遥かに故郷足寄町の市街地が見えた。雌阿寒岳、阿寒富士を横目に、そして雄阿寒岳が目に入ってきた。
 自然の変化に目を奪われながら、北海道は観光のメッカになれると確信したものである。
 よく観光という言葉が使われるが、観光には4つの必須条件、要素が必要だと言われる。
 1つ目は、ホテル、旅館の受け入れ体制、空港、高速道路、鉄道の交通アクセス。2つ目は、美しい自然景観。3つ目は、美味しい食べ物。4つ目は、文化である。
 北海道で文化と言えば、アイヌ文化がある。日本の先住民族として、自然を敬い、自然と共生してきたアイヌ民族の尊い歴史、文化は、北海道の財産になりうる。
 こう説明すると、4つの条件が全て揃っている北海道には明日があると、自信を持って観光政策を進めていきたいものだ。
 11時30分より、阿寒摩周国立公園阿寒湖で「阿寒・湖水開き」。マリモの故郷阿寒湖から春の観光の幕開けである。
 絶好の天気で自然の神様も応援していると、有難い気持ちになったものである。

※阿寒摩周国立公園阿寒湖で「阿寒・湖水開き」