昨日投開票の北海道知事選挙は、自民・公明・新党大地が推薦した鈴木直道候補が圧勝した。予定通り、予想通りの結果であり、北海道民の良識が示された。
 北海道知事選だけが全国唯一の与・野党対決の構図となったが、選挙は足し算と引き算を考えなくてはならない。
 野党統一候補といって共産党が入ってくると、無党派の保守票は逃げる。大阪府知事、大阪市長選挙でも自民党・公明党が推す候補者に共産党が加わると戸惑い、どうなっているのかと不信感が増してくる。選挙はプラス・マイナスを考えないととんでもないことになる。
 北海道では自民党内で候補者選定に時間がかかり、無用な軋轢(あつれき)も報じられたが、決まったら一瀉千里(いっしゃせんり)しっかりまとまって目標、目的に向け突き進んだ。禍(わざわい)を転じて福で、緊張感を持って闘うことができ、日に日に盛り上がって行った。
そして何よりも38歳、鈴木直道候補者の「候補力」があった。各市町村のセールスポイントをしっかり踏まえて訴えていたことが功を奏した。
北海道命名151年である。新しいスタートに新しいリーダーを選べた巡り合わせに感謝したい。
札幌市長選挙も新党大地は前回に引き続き秋元克広さんを推薦したが、共産党が推薦する候補にトリプルに近い圧勝となった。
秋元市長の1期4年のバランスの良い市長としての振る舞いに、市民が安心して支持したことになる。
夕張市長を経験した鈴木知事、夕張出身の秋元市長、夕張と縁のある2人が北海道を牽引(けんいん)し「幸福の黄色いハンカチ」、北海道にして戴きたい。
北海道はデッカイドウ、そこに住む人は心もデッカイドウと自信を持ってアピールしていってほしい。