本日、東日本大震災8周年追悼式が国立劇場で14時30分より、秋篠宮同妃両殿下御臨席のもと行われた。
 追悼実行委員長である安倍内閣総理大臣は、犠牲になられた方々、被災された皆さんに心からの哀悼、お見舞いを申し上げ、復興は着実に前進しており、防災・減災に向け、災害に強い国づくりを誓っていた。
 ご遺族及び被災者代表の言葉で、岩手県のご遺族代表・髙橋勇樹さんは、両親を亡くし、親孝行出来なかったことを悔やんでいた。自然災害での死とはいえ、子としてやはり親孝行したい時には親はなしの心境か。
 宮城県のご遺族代表・今野昌明さんは、お母さんが津波にのみ込まれ、今も見つかっていない。「どこにいるのですか」と呼びかける姿に、何とも言えぬ思いを感じた。
 福島県のご遺族代表・叶谷守久さんは、津波が来ると思い妻と車で逃げたが、津波にのみ込まれ、妻の手を引いたが離れてしまい最愛の妻を失ったことを述べられ、胸が詰まった。
 被災者代表の髙原カネ子さんは、地震と原発で3年半避難生活をしたが、藍(アイ)の種とメッセージを子供たちから送られ、励まされたことを感謝を込めて話され、やはり困った時の優しい心、人情は尊く重いものだとあらためて知らされた。
 自然災害は、いつやってくるのかわからない。あわせてなくすことは出来ない。政治の力で減災・防災に向けての努力は出来る。
 備えあれば憂いないを実践していくしかない。喉元過ぎれば熱さを忘れるでは、いざという時、ブーメランとなって返ってくることを考えなくてはならない。