テレビニュースで稀勢の里の引退会見が何回も流れる。
「土俵人生において一片の悔いもない」と涙を流しながら話す稀勢の里を見ていて、グッとくるものがあった。
 横綱在位は12場所2年間だったが、19年振りの日本人横綱。新入幕まではスピード出世だったが、大関になるまで5年かかり、さらに横綱に上り詰めるまで5年、遅咲きの日下開山だった。
 中学卒業文集に「天才は生まれつきです。もうなれません。努力です。努力で天才に勝ちます」と書いている。何とも胸に落ちる内容だ。
 この中学生卒業時の思いを体現し、結果を残した稀勢の里を称えたい。
 あわせて今一度、稀勢の里の勇姿を見たかったと今になって無性に思う。
夢を叶えるには人並みのことでは実現できない。稀勢の里の生き様をこれからの国技相撲道に活かされることを願ってやまない。
 私も中学1年の時、「将来政治家になる」と書いたことを想い出しながら、夢が実現できたことを誇りに思うものである。合わせてさまざまな人間関係に改めて感謝お礼申し上げる次第である。
 横綱稀勢の里も同じ思いで涙したのだろう。
 19時30分から20時54分まで、BS-TBS「報道1930」に生出演する。お時間のある方はチャンネルを合わせて戴きたい。