参院自民党幹事長の吉田博美氏が来年夏の参議院選に「長野選挙区から出ない」と記者会見している。正確を期すために読売新聞の記事を引用させて戴きたい。
 「吉田氏は自分の去就について『方向性を12月末には決めたい』と述べ、比例選から出馬するかどうか年内に結論を出す方針を示した。比例選に転出する場合も他候補に優先して当選する『特定枠』は使わないと明言した」(読売新聞4面)。
 吉田さんは中島衛、金丸信両先生の秘書から長野県議になり、52歳で国会に出てきた。同じ小渕派で当時私は当選6回で、何かと馬が合ったものである。
 参院の中では重きをなしている吉田氏が自らの出処進退について潔い見事な判断は、多くの政治家が参考にすべきである。
 衆議院の代表質問が50分近く開会が遅れた。その原因、理由は、高市議院運営委員長の国会改革に関する私的メモについて野党が「ケシカラン」ということで、私的メモを「取り下げろ」「取り下げない」との綱引きで遅れたという。
 国会改革は今後当然、各党、各会派が取り組むべき問題である。高市委員長が私的メモを出したことが本会議を遅らせるほどのことだろうか。野党の揚げ足取り、単なる嫌がらせではないのか。
 国会は審議、質疑の場である。自分たちの考え、見解と違うという頭づくりで本会議の開会を遅らせたりするのは税金の無駄遣いではないか。
野党は審議拒否は止めて、堂々と国会の場で主張すべきは主張し、議論に議論を重ね、そこで得た結論はお互い守るという民主主義の基本を踏まえてほしいものである。