昨日の新聞各紙に、齋藤健農林水産大臣が14日の千葉市での会合で、安倍総理を支持する議員から「石破茂氏を応援するなら農水大臣の辞表を書いてからやれと圧力を受けた」と述べたことが出ていた。
 齋藤氏は、「首相は石破派とわかっていて登用したはずだ。それなら首を切ってくれ」と反論したと出ている。
 政治の世界、特に権力闘争はついて廻る。まさに自民党総裁選挙もその一つである。安倍総理陣営の方も、熱心さのあまり、ついはっきりものを言うこともあるだろう。
 それをいちいち表に出すところに政治家としての経験不足、腹がない。表で、公の場で言うべき話ではない。いわんや、「首相は石破派とわかっていて登用したはずだ。それなら首を切ってくれ」という考え、言い方は子供の喧嘩である。
 少なくとも農政改革の為、齋藤氏の能力を買って起用したものであり、また、バランスを考えて、たまたま石破派だったという事ではないか。
 あわせて安倍総理に任命された以上、それなりの配慮した言動をするのは、政治家としての道である。何とも子供じみたやりとりに、政治家としての矜持が伝わってこない。
 「この程度のレベルの人にしか応援してもらえないとは、石破さんも情けない」という声が昨日、多数寄せられた。わかる人はわかっていると思う次第だ。
 北海道根室市に行き、「第14回北方領土まで歩こう会」に参加する。3.7kmの貝殻コース、7kmの水晶コース、16kmの国後コースとあり、私は国後コースを歩いた。風もなく、薄日が差す中、気持ちよくゴールした。
 終了後の北方領土返還祈願フェスティバルで挨拶の機会があり、「ウラジオストクでの日ロ首脳会談、東方経済フォーラムにおいて、平和条約の締結に向け大きな一歩が記された。プーチン大統領が1956年の日ソ共同宣言は、日ソ両国が批准していると、従来からの考えに変わりがない事が重要で、これをスタート台にしての平和条約の締結であり、領土返還運動原点の地・根室から『安倍総理にお任せします。宜しくお願いします。と声をあげてほしい』」と訴えた。
 元島民の方も、その流れでお願いしたとの事だった。
 安倍総理が歴史をつくられる機運を、北方領土隣接地域・根室市から盛り上げて参りたい。

※第14回北方領土まで歩こう会