北海道地震から3日たったが、いまだ余震は続き、眠れぬ夜を送っている人は多い。不明者の安否確認も懸命に行われている。
 この地震で一つの教訓は、停電で電気が使えなくなり生活が出来なくなったことである。
 科学技術の発展は我々により文化的な生活環境を与えてくれたが、その科学技術が止まると何もできなくなってしまう。電気がないとすべてが機能しないことが改めて浮き彫りになった。
特にトイレが使えなくなることを想像している人はいるだろうか。普段から電気が止まった時の備え、心構えをしっかり指導しておく必要がある。
 「喉元過ぎれば熱さを忘れる」と良く教えられたが、メディアも被害の時は大きく生々しく現場中継等行うが、それよりも日常定期的に万が一の場合のノウハウを一つの習慣として知らせていくべきではないか。
 電気が止まったことにより、食料基地北海道では牛乳を廃棄したり、水産加工会社の冷蔵庫が使えず水揚げされた魚が売れなかったりとさまざまな影響がありそれが今後一時的な牛乳、バターの品不足に繋がって行く恐れがある。
 兎にも角にも被害を機に、今一度万が一に備える体制を日頃からとる決意を一人一人考えて行こうではないか。
 10時より埼玉県で大変お世話になっている方の病院落成式に出席して挨拶し羽田に向かい千歳に飛ぶ。
15時半、今回の地震で一番被害の大きかった厚真町役場に入り、宮坂町長から説明を受ける。
その後、避難所7カ所のうち1カ所だけ道路が閉鎖されて行けなかったが、6カ所の避難所を激励してまわる。
 「今、弟の嫁が見つかりました」「92歳のお袋を亡くしたが、残った命頑張って生きていく」「主人と息子を亡くしましたが、見つかったことは有難いです」という声を聞かされ、ただただ胸が痛んだ。
唯一の救いは、避難所で子供達が元気でいたことが何よりであった。
 明日、安倍総理が視察されるので、復旧・復興に向けた力強い発言は被災者の大きな勇気、励ましになることだろう。
 自衛隊員・消防・警察関係者が夜を徹して不明者の発見に取り組んでいるが、ご家族関係者の気持ちを察すると何ともやるせない思いだ。一刻も早い発見を願うのみである。