西日本を襲った大雨被害は183名の死亡、不明者は65名とさらに犠牲者は増えている。心からのお悔やみと関係者にお見舞いを申し上げるものである。
 悲しいニュースを聞きながらハッと教えられる話もある。
 毎日新聞31面で非常招集の警察官が署に向かう途中被災し、殉職したという記事が目に留まる。
 「『招集かかったから行くけん』、6日午後8時40分に招集がかかると、藤岡警視はそう言い残し、東広島市内の自宅を出た。親族の男性(49)によると、藤岡警視の妻(47)は出発時に声をかけられなかったのが心残りで、午後9時ごろ電話した」その頃、土砂崩れに巻き込まれたと見られる。何という巡り合わせかと胸が痛む。
 犠牲になった人の中に助けに行こうとしてこうして尊い命を亡くされた方がいることを多くの人がしっかり胸に刻んで戴きたいと願ってやまない。
 総務省は今年1月1日現在の日本人の人口を1億2520万人と発表した。昨年より37万4056人減で、9年連続の減少だという。
なんと都道府県別では北海道が34805人と一番多いと聞き、びっくりである。
 「衣・食・住」、世界の中でもどの国よりも整っている日本でどうして出生率が上がらないのかと首をかしげざるを得ない。
 価値観の変化、個々人の意識、変化等、さまざまな要因があると思うが、一家一門の発展が日本の支え、力になると教えられてきた世代の私にとって、どうなってしまったのかと思わざるを得ない。
 子供は国の宝といいながら虐待死が行われ、親が子を殺すといった現実である。国会の場でもっと日本のあるべき将来像を議論してもらいたいものだ。
産む産まないは個人の判断と簡単に言う人が居るが、一人では生きていけないのである。命の尊さと新しい命をどうしたら作られるのかお互い考えて行きたいものである。
 16時から7月東京大地塾。第4木曜日が東京大地塾の定例日だが、今月は北方領土ビザなし渡航で東京を離れるため本日の開催となった。
 「オウム関係者の死刑執行」について佐藤優さんからお話し戴き、質疑応答した。
 佐藤さん流の視点で、いろいろ考えさせられる内容だった。参加者も良い勉強になったものと受け止めた次第である。

※7月東京大地塾