モスクワから戻り事務所で仕事。
5日夜、ラブロフ外相の訪朝に同行したロシア外務省モルグロフ外務次官と懇談する機会を得た。日露関係、朝鮮半島情勢についていろいろ勉強することが出来た。熟練した外交官の示唆に富む話は正に教科書である。
 日本に戻り、新聞整理をしていると目黒で起きた5歳女児の虐待死の記事に胸が痛んだ。
 「パパ・ママ、お願い許して」と平仮名でノートにつづっていたという。しかも親に許しを請うものだったという。
 報道によると香川県善通寺市に住んでいた時、虐待の疑いでこの5歳の子を2回保護している。
 今年1月、目黒に転居し、品川児童相談所が家庭訪問している。香川でも目黒でも、もう少し親身になって向き合っていたら女児は救えたのではと思うが最悪の結果となってしまった。
 何よりも自分のお腹を痛めて生んだ母親に腹立たしい限りだ。同時に実子ではなくとも、縁あって一緒になった可愛い子供を大切に大事にしなかった父親の船戸雄大に怒りが沸いてくる。
 食事も十分与えず、栄養失調であったと聞く時、人間とは思えない両親である。今年小学校に入学の歳と聞き、なお胸が痛む。
どうしてこんな社会になったのか他人事(ひとごと)と思わず、お互い考えてみたいものである。