日本大学アメリカンフットボールの選手が、関西学院大との定期戦で悪質な反則行為、危険なタックルで負傷を負わせた件で選手自身が22日記者会見したことがテレビ・新聞に大きく取り上げられている。
なんと監督、コーチの指示であのタックルを行ったと話された。
 これに対し日大広報部は「『相手を潰せ』という言葉があったことが事実です。ただ、これは日大フットボール部においてゲーム前によく使う言葉です『最初のプレーから思い切って当たれ』という意味です。誤解を招いたとすれば言葉足らずであったと心苦しく思います」(東京新聞1面)とコメントしている。
 たしかに「相手をつぶせ」というゲキは「反則、ルール違反」をすれという指示ではないと思う。
しかし選手起用や日大コーチの言動から記者会見した選手の受け止め、認識は別になり、あのタックルに繋がって行ったのだろう。
 運動部には独特の伝統、風習、上下関係がある。今回の経緯を振り返る時、試合後すぐ謝罪し、非を認めれば事態は変わったのではないか。
 テレビで危険なタックルが何回も流されるうち、スポーツマンシップに欠ける行為だ、あってはならないことだという声が大きくなった。
 日大アメリカンフットボールの内田監督、コーチがもっと人としての道を踏まえた対応をすればこんな騒ぎにはならなかったのではないか。
 やはり、何事につけ初動の重要性、大切さをしみじみ考えるものである。
 記者会見した選手は、日大アメリカンフットボールは続けることはできないだろう。
「事実を明らかにすることが償いの第一歩」と会見で述べたその思い、心を高く評価し、ご本人の人生のこれからに幸あらんことをお祈りしたい。
 愛媛県が加計学園理事長と安倍総理が会ったとする文書が出たことに獣医学部誘致の先頭に立った加戸守行前愛媛県知事は「新文書は伝聞の伝聞、信憑性疑わしい」(産経新聞5面)と述べている。
 「愛媛県から新たに文書が出たが、これもメモです。県庁職員は何でもメモして記録を取る。真面目といえば真面目。ただ公文書でなく連絡、報告用のメモだ。要するに加計学園側が今治市に話したことを県が今治市から聞いてメモにしている。漫画みたいな話で伝言ゲームだ」と記事になっている。とっても判りやすい話である。
 漫画みたいな伝言ゲームで国権の最高機関である国会が右往左往しないでほしい。
 国民生活にとって大事なことをしっかり議論してほしいものだ。