4月16日夜、議員会館前の路上で、防衛省自衛隊の三等空佐が、民進党の小西洋之参議院議員に暴言を吐いたと問題になっているが、可笑しな話である。
 政治家が時に、罵詈(ばり)雑言(ぞうごん)、あるいは批判されることは多々ある。総理や大臣が演説中でも聞くに堪えないヤジが飛ぶことがある。
 私はパーティー会場で、あるいは演説中に、また、応援演説中に心ない、人格を否定するような言葉が飛んでくる。私はその場で信念を持ってやり返したり、私の認識、主張を述べ、相手に理解してもらう努力をしてしのいできたことが何回もある。
 国会議員は選挙によって選ばれた国民の代表ではあるが、かといって国会議員が特別の存在であるのではない。
 小西参院議員が自衛官になんか言われたのなら、その場で話を付け、解決することではないか。警察官を呼んで話をすることではない。
 「気持ち悪い」「馬鹿なのか」と発言したことになっているが、「三等空佐が素直な思いの丈を言ったのだろう。言われても当然と思われることが過去にはあったのではないか」という声もある。
 「国民の敵」発言は本人が言っていないのだから水掛け論である。「水掛け論をするだけでも小西参院議員のレベルが問われる」と言った声が私の元に寄せられる。
 所轄の麹町署も誰かがいさかいをしていると思って現場に来たが、両当事者のやり取りを聞いていないし、聞き取りもしていないということなので本来二人で解決すべき事案である。
 国家や防衛省を巻き込む話ではないことがまかり通るだけでも正常な国会ではないことがうかがい知れる。
 防衛省は自信を持って強い気持ちで、国家・国民の為に任務遂行して戴きたい。