世界のタイム誌が「世界で最も影響力のある100人」を発表し、安倍総理が2014年に続き選出されている。
 「ダイナミックな指導者で日本経済をよみがえらせた。粘り強く勇敢だが、柔軟性も兼ね備える」としている。
 世界に評価されている安倍総理である。日本のメディアはじめ、政界も何が大事か、考えるべきではないか。
 加計学園獣医学部新設で総理秘書官が面会したか、しないか、野党もメディアも執拗に取り上げているが、何が問題なのか。
 獣医学部はBSE(牛海綿状脳症)、口蹄疫対策で愛媛県始め、オール四国の要望で動いてきた話である。
 その間、さまざまな関係者に陳情、要望するのは当たり前である。その一環として総理秘書官が会っても当然だと私は思う。
 それをことさら会ったか、会わないかと騒いで何の意味があるのか。首を傾げざるを得ない。
 「記憶にない」と発言したことがことさら強調されているが、2日前、いや前日、何を食べたかすぐ答えられる人はいるだろうか。
 地元の要望に応えて獣医学部が出来たのである。このことで誰も迷惑は受けていない。それを論(あげつら)うやり方にうんざりする。
 朝7時半新聞を読んでいると、NHKテレビニュース速報で「北朝鮮は核実験、ミサイルの発射中止と核実験場の閉鎖を決めた」と流れ、一瞬頭が止まった。
 世界が大きく動いている時、「カケ」とか「モリ」とか、そば談義でもあるまいに、もっと大局観を持った議論をしてほしいものだ。
 野党は出席せず、国会は空転している。まさに税金の無駄遣いである。こっちの方が国民に直接負担が返ってくるのである。
 財務省の福田次官のセクハラ問題について「麻生節 自ら窮地に 配慮欠き世論反発」(北海道新聞29面)と約半ページを使った記事がある。他のメディアでも同じような認識、受け止めの記事がある。
 「職責をまっとうできない」として事務次官の辞任を福田次官は申し出たのだから、福田氏は責任を感じての判断である。
 それならばそれに沿った話を丁寧に国民に伝えお詫びするのが自然の姿だと思うのだが。
 間違った価値観、感覚で今一番迷惑を受けているのは安倍総理だと同情するものである。
 朝から札幌に行き各種行事、会合に出席。14時半から札幌大通公園で今月のウォーク&トーク(市民対話)を行う。
札幌も20度を超える暖かさで大勢の人が足を止めて下さり、現下の政治状況を話させて戴いた。

※札幌でのウォーク&トーク

☆2月8日に、中央公論新社中公新書ラクレより発売された私の著書「政治人生」(800円税別)が、北海道新聞はじめ全国紙にも広告が掲載されました。
 全国の書店にて発売中ですので、ご一読下されば幸いです。