17日夜(日本時間18日)の日米首脳夕食会でのやり取りが次のように出ている。
トランプ大統領は「シンゾーの情熱乗り移った 拉致解決の決意 トランプ氏感化」という大見出しで「拉致問題へのシンゾーの情熱は凄いな。貿易問題とは迫力が違う。長年執念を燃やし、決して諦めない態度はビューティフルだ。シンゾーの情熱が自分にも乗り移ったよ。私も拉致被害者のご家族にもお会いしたんだ。最大限の努力をするよ!」(19日産経新聞3面)と出ている。
アメリカトランプ大統領にこう言わしめた安倍総理の拉致問題解決に賭ける裂帛の心意気が伝わってくる。この言質を取っただけでも、安倍外交の面目(めんもく)躍如(やくじょ)である。
同時に安倍総理は「この問題が解決しない限り、私は政治生命を終えることは出来ない」と言い切り、この言葉にメラニア大統領夫人まで感動した様子だったと報道されている。政治家としての信念、決意と覚悟が伝わってくる。
「野党の皆さんが、何か一つ体を張って、命を懸けて取り組んでいる仕事があるであろうか?他人(ひと)の揚げ足取りばかりではないか。国益の観点からも、拉致問題は与野党の垣根を超え、安倍総理を応援すべきでないか」という声が多数寄せられた。全く同感である。
安倍総理には自信を持って日本の舵取りを継続してほしい、いや継続こそが日本の安定と発展である。
財務省の福田次官は自ら起こしたセクハラ問題で「会話の全体を見ればセクハラに該当しないことは判るはずだ」と19日朝になっても否定していると各種報道に出ている。それならば何のために辞任したのか。なぜ現職の立場で闘わないのか。何とも辻褄の合わない話である。
隠し撮りや、週刊誌に情報を流したことを批判する向きもあるが、私は記者と応対する際、相手はテープを動かしているという認識、心構えでいる。
テレビ朝日の記者が上司にセクハラを申し述べても取り合ってくれないから仕方なく週刊誌に持って行ったのではないか。記者倫理に反するという声は間違っている。テレビ朝日が正面からセクハラと向き合っていればまた別の展開があったはずだ。
いずれにせよ、福田財務次官の感覚は到底理解されない頭作りである。

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