財務省の福田事務次官のセクハラ問題がメディアを賑わし、政局にも発展しそうである。セクハラが政局になっていくとは前代未聞である。
 福田次官が潔白だというなら、音声テープが出る前、週刊誌報道が出た時、ご本人がなぜ説明責任を果たさなかったのか。
音声テープが出て、それから用意周到に打ち合わせをしたかのごとく矢野官房長がコメントを出すのも福田隠しであり、納得のいかない国民が多いのではないか。
 福田次官が自分の声で国民に説明責任を果たすのが当然だと考える。
 「相手の声が出ていないから女性記者に『名乗り出よ』というのは上から目線の思い上がりも甚だしい。官僚の人を見くびる姿勢が見え見えだ」と言った厳しい声が寄せられる。
 また、高名な知人からは「あの音声テープを聞くと『縛ってもいい』とか言っているが、変態と思われるのでないか」とも言ってきた。何よりもご本人が一日も早く説明してほしいものである。
 民進党の小西洋之参議院議員に自衛隊員が「お前が国民の敵だ」と発言したことが話題になっている。ランニング中に小西氏を見かけてのことという(読売新聞朝刊4面)。
 国会の中で言ったのなら問題だが、公の路上でのたまたま出会いがしらのやり取りで、大きな騒ぎにする話ではないと思うのだが。
 小西氏と言えば2015年3月20日の参院予算委員会で憲法解決変更の閣議決定を「日本の法律を根底から覆すクーデターだ」「何も判らない首相とそれを支える外務官僚を中心として狂信的な官僚集団」と述べている。
 岸宏一予算委員長から「発言中に不適切な言質があると指摘があった。十分気を付けて発言をお願いしたい」と注意を受けている。
 また、ツイッター等でも一方的な頭作りで問題になっている。自分の発言については反省もなく、他人に言われるとクレームを付ける身勝手さを何と言えばよいのだろうか。
 2017年4月19日、当時の野田佳彦幹事長が「(小西は)とかく表現が過激になりがちなので、全体としてこの問題を含めてよく指導していきたい」と言われたが、何も変わっていないようである。

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