昨日の衆院予算委員会の質疑を聞いていても生産性のないテープレコーダーを聞かされているようなやり取りである。
 森友土地問題、加計学園獣医学部新設について安倍総理は、昨年の通常国会から一貫して「関わっていない」と答弁している。これほど確かな答弁はない。
 森友の国有地については野党の質問者が「どんな責任を取るのか」と質したので安倍総理は「私が関わっていたら総理大臣も国会議員も辞める」と明確に答えた。これ以上の答弁はない。
それを持ってこの答弁に官僚が合わせたと野党は全く筋の通らない、裏付けのない話をする。単なる嫌がらせ的話で、国会で議論することではない。
 加計学園についても愛媛県の職員の備忘録を持って金科玉条(きんかぎょくじょう)の如く「首相案件」という言葉が一人歩きする。なんとも一方的な頭作りでの話である。
 森友の国有地売却に係る「文書改ざん」「口裏合わせ」は、官僚の間違った判断で安倍総理の責任ではない。安倍総理が指示、命令したならば大問題だが、官僚のフライングである。
 防衛省のイラク日報問題、南スーダン日報問題も防衛省自衛隊の不作為であり、これらすべてを安倍総理に結びつける方がおかしいのではないか。
 「野党の連中は頭に虫が入っているのでは」と厳しく言ってくる人が居り、合わせて「国会は何をしているんだ。もっと外交・安保・社会保障、やることがあるのではないか」と私がお叱りを受けてしまった。国民もイライラ感を持っていることが伝わってくる。
 森友の籠池氏は取り調べ中である。その籠池氏に面会に行って話の内容をペラペラしゃべる議員の姿を見るにつけ、今度は愛媛県庁を訪問し視察しようとしている野党の動きを聞くにつけ、これでいいのかという思いである。
 11日、中村時広愛媛県知事が「パフォーマンスならやめてほしい」と言っていたが、中村知事の全うである。

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